入職したら、まずは1か月の試用期間というが一般的。
この時に、もうすぐにでも辞めたいと思ったら、どうすればいいのでしょうか？
「思ったのと違う」、「条件と違ってる」と感じても、入ったばかりで辞めてもいいのかな、との戸惑いもありますよね。
入職してすぐに辞めるのは気が引けること。言い出しにくいし、どんな風に言えばいいのか、理由はどうすればよいか？
ですが本当に辞めたいと思ったら、試用期間中の退職でも差しつかえはありません。
今回は、試用期間中だけれど辞めたいケース、その対処の仕方をご紹介していきます。
Contents
試用期間中に退職したい
試用期間とは、雇用側が採用者の能力や勤務態度など、面接ではわかりにくい適性を見極めるための期間、
いわゆるテスト期間ですね。この間はそこでの仕事に慣れ、指導や訓練の必要な期間ともいえますね。
「試用期間だから、辞めやすいのでは？」と思いそうですが、労働契約はされてるので、通常の退職と処理の仕方に大差はありません。
試用期間内で退職する際のポイントを確認しましょう。
すぐ辞めるときの対処の仕方
退職する際、確認することを知っておきましょう。
試用期間内の退職で確認すること
- 退職日（退職届の有無）
- 給料の支払日や支払方法
- 社会保険や雇用保険、年金など所定の手続きについて
試用期間中でも労働契約はされており、契約の規定にもとずいた給与を受け取れます。退職届を提出したら、加入の状況により雇用保険や健康保険などの手続きが必要です。
「退職届」について
試用期間中の退職では、「退職届」必要かの有無が異なるので、退職を申し出たあと確認するとよいでしょう。
退職届を提出し受理されるということは、お互い退職に合意したという証明になります。
辞める判断 その基準
「辞めたい」と思っても感情で走りすぎては、冷静な判断ができません。辞めたいと思ってもちょっと立ち止まって考えることは必要です。
《今すぐ辞めたいと思った時の対応のポイント》
■入職前の説明と実際の違いそこに疑問があるなら確認を
≫≫ 何が解決されたら続けられそうか、解決できそうなのかを判断
■転職の目的を再確認。そこがかなうなら、続ける道もある
≫≫ 辞めたい理由が人間関係や、職場の雰囲気だという場合。そういうケースでは、少し様子みるのもひとつです
■辞める場合も、まず入職させてもらったことへの感謝は忘れずに
≫≫ 辞める際は、職場への配慮もしっかりと。そこができるかで、自分の後々の気持ち、職場の方への印象も違ってきます
看護師 転職ですぐ辞める時は・・
辞めようと思えば、すぐに辞めれる、ですがそのメリット・デメリットも心に留めておきましょう。
すぐ辞めるメリット
すぐに辞めたい、その理由・・・は？
- 契約した労働条件が違う
- 思っていた働き方ができない
- 人間関係が悪い
- 雰囲気が合わないetr…
「ちょっと違うな」と気になったことも、放っておくと後々ストレスになったり、違う条件での働き方になって結局辞めてしまうかもしれません。
試用期間中に辞めると判断し、退職を決意すれば、あとに引きずるものはなくなりますよね。
雇用者側にとっても、見極めの試用期間中に辞められる方が、後々辞められるよりは、痛手が少ない。長くは働けないと判断したなら、早めに退職を決断することはお互いのメリットともいえます。
すぐ辞めるデメリット
辞めたあとのデメリット、経歴に残ることへの心配もありますよね。
履歴書・職務経歴書にきちんと書くべきかについては、考えが異なります。
「試用期間中の退職で評価が下がることはない」と思いたいですが、下記のようなリスクを回避するならば、書いておくのが無難でしょう。
書かないことによるリスク・・・
雇用保険や厚生年金の手続きで「前職」が知れることがあります。「試用期間中に辞めたこと」が知られ、書かなかったことで不信感をもたれるリスク。それが心配なら、あらかじめ書いておいた方がいいでしょう。
いずれにしても、「正当な理由があれば、次の転職で評価を下げることはない」というポジティブさをもつことが一番大事。
退職理由を明確にして、そこからアピールにつなげるくらいの気持ちを持ちましょう。
辞める理由はどうするの？
辞める理由もどうするか悩むところですよね。辞めるのだから、多くは相手にとってよくは聞こえない理由でしょう。
ポイントは雇用してくれた相手に尊重をしめすこと。
試用中で申し訳ないけれど入職前のイメージとは違っていたので退職させてほしいなど、率直に伝えて病院側への配慮する気持ちをもつことです。
これから ミスマッチをなくすために
退職後に焦って転職してしまうと、またミスマッチが生じる可能性もあります。ミスマッチを防ぐためには以下のことを参考に、あなたの条件を確認して次の転職に活かしましょう。
- 転職で何を重視するのか／分野、給料、勤務時間、福利厚生、教育体制etr…
- 自分に合いそうな環境か／雰囲気、スタッフの年齢層、正社員とパートの比率etr…
- 医療機関の特徴・評判／診療方針、患者層、職員の定着率、評判・口コミetr…
転職でミスマッチを防ぐには事前のリサーチも重要。職探しにはタイミングもありますが、焦らず、じっくりと探すことも大切なことです。
おわりに
試用期間中に、「ちょっと違ってしまった・・・」と思うことはありえること。
私もそういうことはありました。でも、入職したてでは、少しがんばってみようと思うものなのですよね。
様子を見ながら続けて、逆に職場の良さに気づくこともあります。ですが、少し違うと思うことがずっと引っかかり、受けとめようと無理をし結局求めていた働き方ができない・・
そういうことは多いのです。
ミスマッチに気づき、次のステップに踏み出そうというのは勇気のいる決断ですよね。
退職することは転職するのと同じくらいの大きな転機。
転職での苦い思いもひとつの経験。社会人としてのマナーを押さえた上で、次のステップへと胸をひろげ退職したいものですね。
