「新人のときに看護師の働き方もっと知っていたら、道が変わっていたかも・・・」、と思うことがあります。
私は「看護師に向かない」と思ってから「転職」するのに5年もかかったのですが、「看護師としての別の働き方」をもっと早くに知っていたらどうなっていたのかな？、と思うのです。
「看護師を辞めるか迷っている」、「辞めた後のこれからを考えたい」と思っているとしたら、看護師としての別の職種での働き方に触れ、“資格で広がるこれから” を探ってみるといいですよ。
新人で看護師辞めたら転職はどうする？
看護師を辞める理由は色いろだけれど、もし「向かない、合わない」といった理由だったら、働き方を変えることで、その思いがアレッ？と変わることもあります。
というのも「看護師向かない、心がわかない」と思っていた私ですが、違う診療科での仕事に、それまでになかった “楽しい”を感じたことがあったから。
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「患者さんの話を長々と聞いたり、時間をかけてじっくり向き合うのが苦手」という人が、テキパキと動く手術室に移動したらイキイキしていたり。
臨床での看護に負担を感じてしまう人が、看護師の育成に関わる教育課程で仕事して、精神的安定を得たというケース。
今は、病棟でより多くの看護を経験したいけど、本当はお年寄りの側でゆっくり話をきくのが一番すき。将来はホスピスで働きたいという人もいました。
ICUなども緊迫したイメージをもちますが、心電図波形やモニターの管理など、時間を追った症状把握と医療機器の詳細な設定などがルーティーンな仕事。勉強好きな人には合っていたりするのです。
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辞めた理由は、その「職場」だったから。仕事する環境や労働の条件、関わる分野が変われば、そこで悩んでいたことが解決することもあります。
「何が、一番の理由でやめたのかな？、それは他で解決することはできる？」と、そこを一度しっかり振り返ってみる。そうすれば看護師を辞めた後、次の転職に活かすことができますよ。
看護師から別の職種に転職
看護師を辞めた後、「転職」を考える時知っておきたいこと。
それは、看護師としての働き方と看護師免許でできる仕事のひろがり。医療現場の経験ある看護師が活かされる仕事があります。
例えば、
◆多くの人と関わりながら動くのが好きなら
治験コーディネーター
製薬会社と医療機関の間に入り治験（臨床テスト）を取り持つ仕事。
治験内容や方法に関して双方の調整するのが主な役割り。DrやNs、患者さんとの対応を必要とするので、医療に従事したことのある看護師経験が役立つ仕事です。
一番看護師にも知られていて看護師からの転職者が多い職業ですね。
◆英語が得意、やりがいを求めてより活動的に幅広く活躍したいなら
臨床開発モニター（CRA）
CRAの業務内容は、治験が適切に行われているか監視（モニタリング）すること。治験が適切に行われているか監視・チェックします。
CRAは完成した新薬を世に送り出すという大きな役割を担います。国際共同治験の取り組みから、国際会議などでの英語力もかわれる仕事です。
◆人前で話したりするのがすき、全国とびまわりたいなら
フィールドナース
新しく開発された医療機器や器具を医療機関に紹介、プレゼンテーション～取り扱い説明、フォローアップします。
MRについての営業～勉強会や研修に至るまで活動内容は幅広く、看護師の経験を活かしながら、別の知識や経験を積んでいける仕事。
出張も多いのでアクティヴに動きたい人向けの職業です。
◆データ管理中心、OLみたいな社内勤務がしたいなら
産業看護師
転職するなら、事務職がいいという看護師さん割と多いですね。不規則で体力の必要な看護師の仕事に比べ、体力的負担が少ないデスクワークの仕事によさを感じるからでしょう。
産業看護師は企業内勤務、医務室での日勤帯の仕事。
社員の健康管理のためのデータ管理と健康相談が主な仕事。企業なので福利厚生も充実しています。ライフワークバランスのとれる働き方として、看護師の転職でも人気の職業です。
病院での看護とは違う、異業種の分野での看護の資格を活かした働き方があります。
広い視野での看護資格の活用の仕方を知れば、これからの働き方や次のステップに向けての課題、そして目的が見えてくるかもしれませんね。
【体験談】別の職種に転職 私のケース
看護師として働いた後の、看護師資格の活きる企業への転職はどんなふう？
興味からひろがる仕事
私に場合は看護以外の「興味あること」が医療の分野にあったことがきっかけの転職です。
ずっとインテリアやデザインということに興味があって、看護師としての経験＋その得意と好きを「病医院の開業支援」というかたちで活かすことができたのです。
これは、自社の提供するサービスに医療従事者の経験や声を活用したい、医療関連の企業の需要があったから。
そういうケースは他にもありますよ。アロマと癒しの興味から看護師兼セラピストとして働き、その後独立した先輩ナースや、留学経験での英語力と看護資格を活かして治験に関わる仕事をしていた同僚・・etr
興味・関心あることを活かして、別の職種での働き方へと広げていくことができます。
そこで得られるメリットって？
看護師の経験を活かしながら仕事するメリットって何だと思いますか？
私の場合は、
◇仕事を転換しながらずっと医療に関われた、それが自分の強みになったこと
◇医療従事者としての感覚が、仕事の中で役だったこと
◇経験を通して医療に関われる喜びを感じれたこと
たぶん、看護職を経験せずに、医療建築の分野に入っていたら、「病院やクリニックがどんなふうだったら患者さんにとっていいのかな？」とか「そこで働く看護師さんが使いやすくイキイキ働ける内装デザイン」とかリアルには感じれなかったと思うんです。
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自分が関わってきた分野だからこそ、病医院への親しみややりがいも感じれる、それまでの看護師としての自分を、「転職」して次に活かすことができたのが一番のメリットと感じています。
まとめ
看護師になることを「小さい時から決めていた」という人もいれば、
一方で、高校卒業後「コレといった選択肢も他にないまま看護学校に入ってしまった」という人も、実際多いのですよね。
高校卒業後での早い時期の選択、無理もないと思います。
だから、ここでもう一度「これから先の道」を考えてみてもいい。始まりは看護師、だけどこれからどうしていくかは、今からがまた新しいスタートですよね。
看護師としての働き方を多く知れば、選択できる仕事の視野も広がります。新人の今だからこそ、一つの働き方にこだわらず広い視野をもって、これからの道を開いていけるといいですね。
