あなたは面接で、上手くいかない、あるいは上手くいったと思ったのに結果よく落る、ということはありませんか?
もしそうなら、ポイントを押さえ準備を整えることで状況をかえることができます。
面接は相手とのマッチング、採用には相思相愛が基本です。採用に至る面接にはそのための準備がとても大切。
あなたに十分な採用に至る資質があっても、面接で上手くいかず思う仕事につけなかったり。ついたけれども思う病院ではなかったり、せっかくの機会を活かせていないとしたら、それは残念でもったいないことです。
今回は、理想の職場とあなたとのマッチング。あなたの面接での成功を願って「伝え方で結果が変わる面接術」をお届けします。
面接落ちた、不採用の理由は?
応募条件を満たしていれば、採用の条件はクリアしているはずなのに、落ちて不採用となるのはどんな要因が影響しているのでしょう?
落ちたケースに多くみられるにその理由には、大きく4つのパターンがあります。
1.条件に達していない
応募条件に記載の必要なスキル、経験などの条件。看護師募集では、必要な人材を早く採用したいという場合がほとんどで、一般には応募しやすいように条件は広く設定されることが多いでしょう。
その条件で募集はしていても、実際にはその条件における洗練度だったり、それにプラスのスキルや能力が求められていることがあります。
基本の条件を満たしているならば、採用の可能性はあるわけですが、他の応募者と比べた場合にはそのスキルの熟練度や経験値、より病院のニーズに応えるプラスの要素がなければ採用が難しくなります。
2.マッチングしない
たとえ病院側の条件をみたし、人材としてプラスの要素があったとしても、その時の病院側のニーズや優先順位に当てはまらず、採用には至らないことがあります。
応募条件に記載されない、病院側のニーズどんなこと?
- その分野での即戦力となる必要な熟練したスキルと経験
- 経験値よりルールのもと業務にスムーズに従事できる人
- 病院を一新するのにふさわしい新鮮な人材
- 長く働くことが期待できる人
- 休日出勤など柔軟な働き方が可能な人
- 看護師の仕事に限らないフレキシブルな対応力
- 接遇経験やコミュニケーション能力..etr
応募条件だけでは見えない病院の求めるスタッフ像。基本の条件はクリアしていても、病院のその時求めている人材とは方向性がズレていると判断されれば、採用がむずかしくなります。
3.長く働いてくれそうにない
基本的には、どの医療機関でも長くそこで働いてくれるスタッフを求めます。その期待が薄い場合はマイナスととられる場合も。
長く働いてくれないかもしれないな、と思わせる要因は?
- 転職回数が多い
- 子育て、介護など家庭との両立が必要
- ライフイベントの多い年齢
- 違う職場、経験分野からの転身
- ブランクがある
子育てなど家庭の事情がある場合では、続けるハードルが高く「辞める可能性が高い」と取られたり。女性にはライフイベントの多い辞めやすい時期というのもありますよね。また、他分野からの転職やブランクなどは、同じ分野からのものに比べると、続けにくく辞めやすい要因と取られる場合があります。
4.採用枠がせまい
面接は応募者全員に対して行われるものと、書類選考を通過した人のみの場合があります。選考の場合では応募条件はすでにクリアしているので、本来採用の確立は高いことになります。
ですが、応募条件には達していても、そもそも採用枠が少なかったり、応募者が多く比較検討での選考となれば、不採用になる確率は必然的に高くなってしまいますね。
採用その時のタイミングにより、ハードルが高いケースもでてきます。
避けられない不利な条件というのもありますが、誰にでも「落ちた理由」にあるようなマイナスの要因がありうることを知った上で、不利な条件をいかにプラスに転じる考え方ができるか、相手のニーズに合わせ自分をいかに良い方向で落とし込めるかが良い結果へとつながる面接の鍵を握ります。
面接は相手とのマッチング
面接はマッチング。相手の条件とこちらの条件とを照らし合わせる作業です。
マッチングには、好印象をもってもらうことが大切。態度や言葉遣い、身だしなみといった社会人としての基本的要素は不可欠ですよ。
そのうえで採用条件となる相手のニーズをみたす自分の落としどころをみつけること。
そしてあなたが “病院にとってふさわしい人材” と思ってもらえるかで結果が決まります。
面接では、お互いの希望がかなうこれからがみえてくるかが採用の鍵になるのです。
では具体的な対策とは?以下の点がポイントです。
◆病院への興味・関心・理解を持ち、相手の意向に沿った意思の伝え方ができること
→その医療機関の方針や特徴を知り、どうしてそこを選んだのか、そこであなたを活かしてどのように貢献できるか、何を学んでいきたいか伝えられる準備が必要です。相手を知ることはマッチングのための大原則です。
◆条件にあるスキルや経験は客観的に過不足なく伝えること
→スキルや経験をすべて話す必要はありません、一歩間違うと顕示欲が高いととられることも。求められるニーズに合わせて、客観的かつ簡略に伝えるということを念におきましょう。
◆条件にないプラスになる経験などを持ち合わせる場合、相手のプラスになるかという視点でPRにつなげること
→○○の仕事がしたい、興味があるということは意欲を示すのに良いですが、気持ちだけでは自分よがりに感じられてしまいます。○○に興味があるけれど活かす機会があれば積極的に学びたいなど、相手のプラスにつなげて伝えることが大切です。
◆不利になる条件を問われる場合、前向きな気持ちにのせて相手のプラスとなるような表現にかえて表現すること
→面接では、自信のなさは謙虚さとは決して受けとめられません。それよりも積極的に学んでいきたいという意欲を示すことが大事です。
ではこのことを意識して、どういう受け答えがよいのか次で具体例をみてみましょう。
伝え方で結果が変わる面接術
質問に対しての受け答え、ポイントは一つ。相手にプラスとなる表現をし好印象をもってもらうことです。
相手にとっては不利な答えにくいような質問もあるでしょう。前向きな気持ちで答えることで、逆にプラスの印象を生むこともありますよ。
■ブランクのある時
看護師としてもう一度働く理由、なぜその分野を選ぶのか、さらに今まで積んできた経験をどのように活かせるかを伝えましょう。一度看護師の仕事をはなれても、また働きたいという「あなたの思い、その理由」次第で相手の心が動くかもしれません。自信のなさは相手にマイナスを与えます。
■子育てや介護などがある場合
子どもがいると急な休みなど仕事へのマイナスのイメージも。そういった場合、子供の預け先や、病気などの時の対応への用意があれば、相手の理解につながります。子育てと仕事の両立次第で長期で働けることを伝えればマイナスもプラスの印象に変わるかもしれません。
■転職が多い場合
様々な病院で勤務してきた分、多方面からの見解ができることなど転職してきたからこそのあなたの魅力を伝えましょう。問題を対処したり、新しいことに取り組むバイタリティーがなど、ひとつの職場では得にくいメリットがあるはずです。
落ちる理由にあるような「採用に不利な条件」をプラスに転じることができれば、相手の印象を変え、面接の結果が違ってきます。
おわりに 面接にがい思い出は・・
以前、久しぶりの看護師パート仕事への復帰で、不安いっぱいに面接を受けたことがあります。看護師としての経験の浅さに不安があったこともあり、履歴書には看護師のアルバイトの経験から全て記載しました。
別分野での仕事にも細かく記載した覚えがあります。しかし、これに対し、面接に対応した看護師の方からは思わぬ言葉が返ってきたのです。
それは・・・
「経験がありすぎて、うちの仕事では満足できないのでは」との問いかけ。
不安の表れだった細かい履歴書が、もしかしたら、、「これだけの経験があります」と自分を立派に見せようとするような履歴書になっていたのかもと思うと恥ずかしくも感じました。
自分の思いはストレートであるのが一番いいと思います。
ですが、それが違って受け止められたり、マイナスに映ったりするのは本来、意とするところではありません。自分流の自己表現が違って受け止められているというケース、意外と多いのではないでしょうか。
とすれば、逆に自己表現の方法として “伝える面接術” を意識して身に着けることは、面接という機会を活かし、欲しい結果を引き寄せる方法を得ることになります。
ぜひ「伝え方で変わる面接術」を心掛けて次のチャンスに活かしてくださいね。
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