給料も安定していて女性の一生の資格と言われる看護師。確かに安定していて、仕事には困らない。やりがいもみつけれる。
でも給与に関しては...?
確かに初任給は周りの同世代と比べてよかったけれど、、もし給与を上げたいと思っても夜勤回数を増やすか、管理職目指すかくらいの方法しかない。
ぐんと給料があがるということもなく、看護師の仕事は「業績を競いあう」なんてことともほぼ無関係。勤務年数を重ねても昇給は緩やかで、経験が看護師の資質を高めても、報酬としては表れにくい。
それが看護師の給与ですよね。
他にはない “やりがい” がある看護師の仕事。価値はお金でははかれないけれど、給与に関しては満足の得られにくい職なのかもしれません。
今回は、”安いと感じる” 看護師の給与、その特性と給与をあげる方法についてみていきます。
看護師給料 安いのは何故?給料低い理由
看護師の給料安いと感じる要因には大きく二つあります。
- 給与額が労働対価に見合っていないと感じる不満がある。
- 勤務年数に応じた昇給率、又昇給の見込めるチャンスが少ない。
実際の看護師の年収は、他の高校専門卒での職業、女性一般職と比較しても安いということはありません。しかし看護師の仕事の特性、責任の重さや過酷な勤務などを考えた時、給与が割に合わないと感じる人が多いということなのです。
では看護師の給与が低いとはいえないの・・・?
長年勤務の給与を考えた場合には、看護師の給与は低いとも言えます。それは、長年働いても昇給が緩やかで給与額が伸びないからです。
入職時は他と比べ高いと思っていた給与も、周りとの比較で高いと感じにくくなり、元々過酷なナースの仕事、ストレスとも重なれば給料にも不満の気持ちが出てきます。
どこの所属かにもより変わる給与体系ですが、看護師の給与は基本給が高く手当てに手厚いため、昇給率は少なく設定されていることが多いのです。
これは一般の会社とはちょっと異なるところです。
看護師 給料を上げる働き方
一般に、営利を求める会社なら、いい人材を雇いたいもの。そしてよりパフォーマンスを発揮してもらうには、資格や役職に対する固定手当に加え、勤務地や勤務時間、特別な仕事等に対する変動手当、業績に応じた特別賞与などプラスの報酬が功を表します。
理由は他にもありますが、一般に基本給は低めにおさえ、給与額を各種手当てで調整するケースが多いのです。昇給UPのチャンスがあり、昇給は業績の評価次第です。
この点が主に保険診療で収入を得る医療施設と、営利を目的とした一般企業とで大きく異なるところ。営利を第一の目的としない医療機関は、スタッフの一人一人の業績、パフォーマンスUPのための昇給制度等に力を注ぐ必要はないわけですね。
じゃあ、病院では給与UPは難しい?
それは扱う診療分野や内容によります。例えば自由診療をメインとして扱う診療機関の場合。自由診療で治療を受ける人はお金をサービスの対価として払う意識も強い。サービスの質が報酬に大きく関わり、看護師のパフォーマンスの影響も大きくなります。
より収入を生む手段を持ち、経営に余裕のある診療機関。もしくは医療を主体として展開する医療関連企業。そういう個人のパフォーマンスに評価の置かれる場で働くこと、それが給料を上げるチャンスをより広げてくれます。
では、そうい働き方のできる仕事を具体的にみてみましょう。
看護師 給与を上げる方法とは?
1.今の職場にある昇給制度を利用する
2.働く場所、働き方を変える
かのどちらかが考えられます。具体的には下記のような方法です。
- 昇給制度のある規模の大きい病院で管理職として働く
- 資格手当制度のある病院で、認定・専門等の看護師資格をとりキャリアを重ねる
- 私立病院、大学病院など学校法人を有するなど、経営に余裕のある医療機関で働く
- 自由診療(美容関連、レーシック眼科,体外受精など)をメインに扱う、診療機関での勤務
- 製薬会社や医療機器メーカーなど看護師の勤務する医療を主体に扱う業績のいい企業への転職
給与を上げるのが目的であれば、昇給制度のある医療機関や企業ということになりますが、公立より私立、保険より自由診療、医療機関より企業というふうに、経営の安定とより収益を求められる環境であるかがポイントです。地方より都会といった物価水準による基本給額の違い知っておくべきですね。
本当に給与UPを望むなら・・
このように、働き方を変えることで給与を上げることは可能性は高まります。でもあなたが給与UP=プラスの収益を望む時、方法はこの限りではありません。
給料を得るという働き方だけではなくて、お金を生み出すという働き方もありますよ。看護師も独立だってできる。これからは、お金を自らが生み出しお金を社会に循環させるような働き方も、もっとあってもいいと思います。
今の時代 “看護師としてのあなたがイキイキと働くことができ収益も生みだせる” そんな自由な働き方ができると思うのですが、皆さんはいかがですか?
では、また次回【看護師 給与③】で給与を上げる転職と働き方についてとりあげます。