訪問看護師の数は現在約4万人。
2025年に向けて10万~15万人必要ともいわれているとか。看護師全体の4%に満たないくらいだから、まだまだ注目度の低い仕事かもしれませんね。
需要が増すのは明らかなのに、未だ入っていく人が少ないのは今がチャンス。
訪問看護師になるには!と考えるのは、「これからの看護を一歩先行く」ことになりますよ。
ではその仕事内容や気になる給料についてみていきましょう。
訪問看護師になるには!
訪問看護師としとして実際働くには、「訪問看護ステーション」か、医療機関の訪問看護部門に所属することになります。
利用者の自宅を訪問するので日中の仕事が基本。常勤の他、数日単位での勤務も可能で働きやすい仕事です。
訪問看護師として働くのに、特に資格が必要ということはなく「看護師の免許をもつ人」であればチャンスの開かれる働き方でもあるのです。
はじめての訪問看護の始め方
訪問看護で最も大切なのは、病気ではなくその人自身を受けとめ、ご家族も含めてその人生に寄り添う姿勢。
人を思いやる心とやる気があれば、あなたを歓迎する「訪問看護ステーション」はたくさんありますよ。
求人の応募条件は、臨床経験を2~3年以上とする事業所もあれば、臨床未経験、つまり新卒であっても採用するところもあり様々。
訪問看護への意欲さえあれば、積極的に採用をする事業所は今増えているのです。
それは、在宅医療に関わる訪問看護師をゼロから育てようという動きがあるから。多くの事業所では研修を行っており、教育をうけて訪問先での看護に取り組むことができます。
訪問看護には経験が必要と思っている人が多いけれど、ブランクからの復帰・育児中の人にも取り組みやすく、新人で臨床が未経験の人にチャンスをひらく分野の仕事。
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訪問看護には経験が必要との考えがあるもしれませんが、動くのはひとりだとしてもチームで関わっていくことが基本。
逆に経験があるからと自分の判断を過信せず、チームとして取り組み、素直に相談できる姿勢こそが必要。訪問看護は働きながら学んでいける仕事なのです。
訪問看護師の仕事内容
利用者の状況に合わせて必要な、以下のような看護ケアがあります。
- バイタルサインのチェック
- カテーテルの交換
- インシュリンの注射、点滴、血糖値の測定
- 褥創(じょくそう)防止
- 服薬・栄養摂取の指導、嚥下訓練など
- 浣腸や導尿などの排泄ケア
- 痛みのコントロールや緩和などの処置
- 支える家族のメンタルケア etr…
それ以外にも、一般的なケアに加え「その人の状況により必要なケア」が必要です。
自分で食事をとれない人への経管栄養や人工呼吸器管理、機能回復を目指す人には、リハビリケアや歩行訓練などの必要なケースが考えられますね。
訪問看護師は利用者の必要に応じたサポートを、理学療法士や作業療法士、ヘルパー等と連携しながら「生活とくらしの中で必要なケア」をトータルで支える役割りの中にいるのです。
気になる給料は平均どのくらい?
訪問看護師の給料は、常勤で年収430万〜550万ぐらい。
看護師全体の平均が470万程度なので病棟看護師とも変わらなく感じますが、日勤のみの働き方と考えると高水準の給料です。
時給での募集を見てみても、平均2500円以上と他の看護師の仕事より1.5倍の高時給。
理由は需要が高いコトとまだ入っていく人の少ない分野だから。働き方を身近に感じない分野の仕事で、敬遠される部分もあるからなのですよね。
ですが訪問看護の事業所は小規模の所も多く、仕事の条件も経営者により異なります。
いい職場に出会えれば長く安定して勤めることができ、ニーズも増していくため給料も安定して高く、将来性も高い職といえます。
訪問看護師の仕事探すなら
仕事探しの方法は主に3つ。
- 転職サイト、転職エージェント(人材派遣会社)の利用
- 公共の就労支援/ ハローワーク、看護協会(ナースセンター)
- 直接応募/ HPでの募集、新聞・求人誌広告
訪問看護の仕事をするときは「訪問看護ステーション」に所属するのが一般的、訪問看護の仕事を探すなら、まずは実際の求人をリサーチする必要があります。
ですが事業所の規模もそれぞれで、訪問看護を行う施設ごとの特色があるので、初めての場合では、自分だけの判断で選ぶのにも不安もともなうもの。
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そんな場合では、民間の「転職サイト」といった就職支援を利用するのがおすすめです。
「スタッフや利用者数はどのくらい?」「研修や教育はある?」「未経験やはじめての人はいる?」… など施設の中の状況を知れたり、あなたの希望に合った施設を探してきてくれるから。
給与や休日福利厚生などはもちろん、初めてのケースでは「施設による教育やフォロー体制」は最も気になるところ。
一人で探す方法もありますが、より細かなサポートを得たい、慎重に職場を選びたいなら、公的なハローワークに加え民間の「転職サイト」を利用するのが賢明です。
大きい事業所の方が福利厚生などが整って待遇がいいですが、訪問看護ステーションは小規模も所も多いです。小規模の事業所は公共のハローワークにしか情報が出てない場合もあります。一方転職サイトにしかない情報もあるので、どちらも合わせて利用するといいですよ。
転職サービスを利用するなら、こちら↓をチェックしてみてくださいね。
まとめ
日勤の割には給与水準が高く、自分の裁量ではたらける訪問看護の仕事。
利用者により近くで人生に向き合うことができ、やりがいも病棟以上に感じれる仕事なのですよね。
病棟よりも給与水準が高いというのも魅力。
日勤メインで育児との両立や、プライベートの時間を保ちながら、看護のやりがいを感じる仕事ができるのは、訪問看護の大きなメリットです。
一人での判断する臨機応変さや、移動が多く体力的に大変な一面もあるけれど、そのぶんのメリットをかねそろえた訪問看護師の働き方。
将来性ある訪問看護師のこれからに期待したいですね。
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