訪問看護には興味あるけれど・・
違う分野での仕事を考えるときは、やっぱり気になるそこでの人間関係。
病院とか違う自宅を訪問する仕事での色いろ・・・ 気になる “訪問看護の働き方” を探ってみましょう。
訪問看護師の人間関係
訪問看護の仕事をするには、訪問看護の部門をもつ医療機関か「訪問看護ステーション」と呼ばれる事業所に所属することになります。
事業所には数十名のスタッフのが所属して、利用者の情報を共有・相談したり、訪問看護の準備などを行ったり。
お互いに顔を合わせるのは訪問看護前後の朝と夕方。訪問状況の申し送りやスケジュールの確認、準備が中心。後は一人で1日に4~5件程のお宅を訪問するのが一般です。
つまり訪問看護している間はひとりが基本、病院でのスタッフ間とはまた違う関わりを持つ仕事。
訪問看護は隣に相談する人がいる環境ではないので、事務所でスタッフと顔を合わせれるのは貴重な時間ともいえますよね。
一人で動くからチームワークが安心をくれる仕事。チームで働くことを基本とする病棟の仕事とは違ったかかわりがあります。
❙ひとりだから、学びを得たり相談したり「自分から求めることでつくっていく」のが訪問看護での人間関係といえるかもしれませんね。
訪問看護は一人で訪問するのが一般ですが、看護師だけでなくコメディカルも含めチームで利用者を支援していく仕事。仕事の形態はチーム制、プライマリー性と各事業所によりそれぞれ異なります。
ですが、訪問看護の基本は一対一で向き合う看護。訪問看護は孤独なの・・
訪問看護は孤立する?
訪問看護は医師の指示書で動くけれど、基本的に一人で利用者の自宅を訪問します。処置やケアはもちろん、利用者の相談にのるのもひとり。
個人の裁量で動くともいえる訪問看護の仕事。そんな、訪問看護師の一日の仕事をみてみましょう。
訪問看護師の一日の動き
<訪問看護の一日、基本の流れ>
0900 ❙出勤 スタッフ間の情報共有・訪問看護準備
0930 ❙訪問看護へ出発/午前の2件
1200 ❙昼食
1300 ❙訪問看護へ出発/午後の2件
1630 ❙帰社 記録や主治医・ケアマネージャーなどへの報告書作成
1730 ❙勤務終了 1日の訪問状況の申し送り・翌日のスケジュール確認・準備など
ひとりでの外回りがほとんどを占める訪問看護の仕事。誰かの指示通り動くというわけではないので、自ら学び自分のペースをつくっていく必要があります。
訪問看護の仕事内容
利用者の状況に合わせて必要な、以下のような看護ケアを行います。
- バイタルサインのチェック
- カテーテルの交換
- インシュリンの注射、点滴、血糖値の測定
- 褥創(じょくそう)防止
- 服薬・栄養摂取の指導、嚥下訓練など
- 浣腸や導尿などの排泄ケア
- 痛みのコントロールや緩和などの処置
- 支える家族のメンタルケア etr…
それ以外にも、一般的なケアに加え「その人の状況により必要なケア」が必要です。
自分で食事をとれない人への経管栄養や人工呼吸器管理、機能回復を目指す人には、リハビリケアや歩行訓練などの必要なケースが考えられますね。
訪問看護師は利用者の必要に応じたサポートを、理学療法士や作業療法士、ヘルパー等と連携しながら「生活とくらしの中で必要なケア」をトータルで支える役割りの中にいる。
❙仕事するときは、孤立しているけどひとりじゃない。独立しながらチームで利用者を支えるのが、訪問看護の特色です。
訪問看護の大変なことは・・
訪問看護はくらしの中に入っていく看護。利用者の生活を支援し、その人の人生へ関わることにもつながっていきます。
規定の中で大勢の患者さんを対象にする、病棟の看護とは違う関わりを持つ仕事。
機械的な面がない分、その人の生活に入って “寄り添いながら支援するような看護” が必要だから、オートマティックな看護では成り立たない仕事ともいえるのですよね。
医師の指示書はあっても、その時々で臨機応変に対応しなくてはいけないことが多かったり。誰かの指示通り動くというより「自分の裁量」で動く仕事。
自分で仕事を運べるから、あなたの関わりからケアが活きてきたり、信頼関係が気づけたり。日常の処置からターミナルケアまで勉強することも多くつねに学びも必要です。
看護するのは病院ではなく「自宅」。大切なモノや大事にするコトなど、利用者のくらしぶりや慣習もそれぞれ違って目に入ってくる。
❙そういった “くらしの背景” にも配慮しながら接していく「訪問看護」は、病棟とはまた違う特色をもった新しさのある仕事といえるのですよね。
そんな訪問看護師の仕事に向いている性格・向いている人って・・・
向いた性格向いている人!
訪問看護に向いている人は、こうした生活の中での看護ケアに興味のある人、利用者に寄り添いながら、その人にとって本当に必要なケアを考えていける人。
明るい笑顔で、親身に人と関わりのもてる、誰とでも柔和の対応できるような人には向いた仕事といえるでしょう。
病院や介護機関との連携、家族との関わりも大切な在宅ケアの仕事。
その人にとっての必要性を組み取る臨機応変さ・柔軟さもまた、訪問看護で必要とされ経験を通して培うべきところです。
<訪問看護の向いた性格向いている人>
- 自分のペースで物事を進められる人
- 変化あることに楽しさや面白さを感じる人
- 学んでいく意欲のある人
言われたことをただこなすという仕事ではないため、自分の裁量で動くことのできる訪問看護師の仕事。
利用者へのケアや時間をどう配分するかなども、臨機応変に考えながらできるので、自分で考えて利用者と向き合いたい人にはやりがいを感じられる仕事。
●
くらし方・生き方に触れる分だけ経験も豊かになる。働きながら自ら学び、成長していこうとする人に向いた仕事といえるのですよね。
訪問看護のよさはもうひとつ。病院のような常勤の仕事だけじゃなく、数日単位で働けるところ。
❙日勤が基本で都合に合わせた働き方ができるので、育児中やブランク後の復帰でもメリットある働き方。また訪問看護は病棟とは別の特色をもつことから、新卒や臨床未経験から、意欲ある人をゼロから育てる事業所も増えてきています。
●
初めての訪問看護なら “教育体制の整ったゆとりある事業所でのスタートを考えたい” もの。ハローワークなどの公的な機関に比べ、民間の転職サイトは、条件に合う事業所をピックアップしてくれ、詳しい内部情報をもつ価値あるサービス。
訪問看護に興味をもったら「訪問看護への無料転職相談会」をしていて企業の求人取り扱いも多いマイナビ看護師TOP か、訪問看護の案件を多数もつ看護師の転職なら「看護のお仕事」が特におすすめです。
●
多くの情報から多角的に見たい場合は、どちらも登録しておいてもよいでしょう。転職サイトの利用では複数登録はよくあるケース、気にする必要はないですよ。
ですが “多すぎる情報が迷いにつながる”ようなら、一つのサイトで、サポートしてくれる担当者としっかりと進めていくべき。仕事探しはあなたの気持ちがプラスに動いていく方向で進めるのが何より大切です。
大きい事業所の方が福利厚生が整い昇給があるなど待遇がいいですが、訪問看護ステーションは小規模も所も多いです。小規模の事業所は公共のハローワークにしか情報が出てない場合もあります。一方、企業の展開している大規模な事業所では転職サイトにしかない情報もあるので、どちらも合わせて利用するといいですよ。
おわりに
いかがでしたか?
訪問看護は病棟での看護ケアの延長のようであって、看護の仕事としてはまた別の特色ある分野の仕事。
チームで動きながら、個人として動ける独立した働き方なのです。病院のいちスタッフとしての役割りが多かった看護師が、“個”を活かして働けるのは新しい時代の流れ。
これからは、より個人に価値がおかれる時代。看護もまたパーソナルなケアに価値がおかれるようになるでしょう。
訪問看護師は看護のこれからを先行く仕事。あなたが「私の看護師さん」と利用者さんから親しまれ、誰かに指名されて仕事する時が来るかもしれませんね。
●
【看護師My Style】は、転職・働き方で悩むあなたへ向けて「働き方を知る・みつける・スタートする!」ための情報発信を通じ”もっと自由でもっと素敵”な「看護師My Style」の実現を応援するブログです。
❙今回ご紹介した転職サービス⇓⇓⇓の公式ページはこちらから