新人一年目は “何ともやりきれない気持ち” でいっぱい、一番先の見えない時期でした。学生の時から心にある、看護師向かないという思い。
くわえて、おっちょこちょいな性格。
なのに、こんな緊張感ある仕事を選んだなんて・・
新人の頃はいつも多くを悩みながら乗り越える方法を探していた記憶があります。
もしあなたも看護師の仕事の重さにプレッシャーを感じて悩んでいるのなら、それは、「責任が重いと感じる人ほど、それをうけとめようと真剣で一生懸命」だからですよ。
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新人看護師の辛い気持ち
新人のとき、つまずくのはできないとき、そして辛いのは失敗した時。
看護師に失敗は許されないと思っているから、「看護師向いてないんじゃないか」と悩んだり。ものすごくプレッシャーを感じたり・・
何かを学ぶとき「失敗」はつきものなのだけど、看護師の仕事は「あたってくだけろ」みたいな気持ちじゃいかないですものね。
慎重に、確実に、ミスのないように、いつも攻めより守りの気持ち。生命に関わる仕事、だからミスは許されない。
看護師は、~しなければ・・という義務と責任を感じる仕事ですよね。
実際は、事故に至らない小さなミスは、大きなミスをおこさないために必要なもの。小さなミスがあるから大きな事故への対策ができていると思うんです。
注射薬の確認だって、「人間は間違うもの」だから3回別の人が確認する。絶対ミスは許されない、完璧なのがナースなら1回の確認でいい。
「失敗はある」、そうわかっているから『事前の対策』が必要なんですよね。
「看護師 責任重い 辞めたい」、そう思うのは「失敗」に対する捉え方によるのです。
看護師 責任重い、辞めたい・・
新人看護師の「辞めたい」気持ちはどこからくるの?
辞めたいという思いは人それぞれですが、”共通する部分” それが、新人のとき初めて感じる仕事の責任の重さではないではないかと思います。
学生の頃とは違い、自分自分の取り組みで命に関わる責任の重さが身にしみて・・・
新人の頃の私は、失敗を能力不足と思い込み、自分を否定する気持ちが強かったです。
命に関わらない小さなことも「失敗」と思い込み、失敗するのはそのプレッシャーに弱いから、看護師にもきっと向いてないと思ったり。
辞めようと思う気持ちは強くなるばかりでした。
「看護師としてこうあるべき」という思い、だからたくさん悩む。でも実は、看護師の責任を強く感じるから、看護の仕事ができるのですよね。
それがなければ逆につとまりません。
そして、実は責任があるからのやりがいもある。段々とそう感じるようになりました。
新人看護師の辛い気持ちを乗り越える方法
仕事の中で辛いと感じる時、それを乗り越えていくにはどうしたらいいのでしょうね。
辛いと感じる時乗り越えるには・・
◇限界までためない、言葉に出す、相談する
悩んでいるときは自分の中に閉じこもりがち。でもずっとため込んでいると、思考が狭くなり気持ちが前に向きません。気持ちを書き出してみるだけでもいい。
ためずに出すことをしてみると、気持ちの整理がつき自分を客観的に見ることもできます。気のおけない仲間、信頼できる先輩など、安心できる人に話をきいてもらえば心も落ち着くものです。
◇失敗はするものと認識する
そんなに完璧じゃない、「失敗はするもの」と心得て、失敗を恐れるよりも対策とりましょう。あなたのミスしやすい弱点はどこかみつけてみて。
「慌てるとだめだ」、「心配で緊張してしまう」…、誰でも何かしら弱い所があるはずです。一つ一つ向き合って改善していく気持ちも大切。
そこから、失敗につながらない対策を考えていくことができます。
◇辞めたいときは、その先のことも考えてみる
辛くて辞めたいと思う時は、思考が狭くなりがち。辞めたい気持ちばかりが先行しては正しい判断もできません。
辞めることで、今の状況から解放されるメリットがあります。だけど辞めないメリットも考えてみて。
そして辞めたその先を考えることは、今どうするかの判断につながります。
ミスはおきるもの。責任に重きをおくより対策に動く
医療ミスへのプレッシャーを抱えていればこそ、感じる責任感も大きいものです。
ミスが絶対におきないという状況はありません。大事なのは「ミスは誰にでもある、特別なことじゃない。」と捉えるということです。
だけど医療的なミスは絶対にあってはいけない..ですよね?
“ミスをしてもいい” のではなく、考え方の問題なのです。責任感の強い完璧を目指す人ほど、ミスがおきたとき辛くなる気持ち。
「失敗」を重く感じて動けなくなるよりも、「誰にでもあること」と受けとめて自分を許すこと。そうして早く対策に動いた方がはるかにいいはずです。
良い環境と人間関係
失敗を恐れず前を向いていることが大切。ですが、前向きに取り組んでいてもどうにもならないよう状況、ってあると思います。
それは「働く職場の環境」や「人間関係」が良くない場合。あなたではなく、病院側の体質的なものに問題がある場合、その解決は難しいでしょう。
その場合は思い切って変えてみるのもひとつ。
新人での転職は、すぐ辞めてしまうことへの不安を伴うものですが、目的がはっきりしていれば大丈夫、次へ向かっていけますよ。
自分にとっていい影響のない悪い環境から離れることで、自分のいい状態をキープすることが出来ます。
自分の心と体が元気でなかったら、いい看護はできない。先ずは自分にとっていい場所、あなたの生き生きと働ける環境を見つけましょう。
失敗を恐れるよりも大切なこと
看護師としてやっていくのに、一番難しいこと何だと思いますか?
それは・・・続けること。なぜかといえば、看護の仕事では「悩む」ことが多いから。
続けることで、解決する対応力がついてくる。そう考えると時がたてば、今悩んでいることも自然に解決に向かっていくのですよね。
そして看護する中で悩みも変わり、その時々の悩みをまた持つものなのです。
ここで終わりというゴールがないのが看護師の仕事。人間的成長が看護師の成長と思えば、悩んでいる分だけ、看護師として、人としても成長しているのです。
まとめ
責任が重い辞めたいと思うとき、その気持ち乗り越えるには、
①前に向かっていけるいい環境と、②共に良くしていこうとする人間関係、③ミスはあると認識した上で、失敗を恐れず、積極的に失敗を対策する気持ち。
そのことが、新人のときの “辞めたい辛い気持ち” を乗り越えて、続けていきたいと思う気持ちを大きくしてくれる。
失敗を乗り越えていく気持ちが、前に向かっていく心を開き、これからの「道」をつくっていくものですよ。
さあ、心開いて前へと一歩、進んでくださいね。