実際ナースとして働くうえで英語を話せなくても、仕事はできる。
グローバル化といっても、ここでは日本語が基本と思えば「英語」での対応も必須ではないですよね。
ですが、在留・訪日外国人は増えるばかり。医療においても「外国人対応」の需要が増すことは予測がつきます。
これからの看護師に英語は必要? 語学と経験を活かせるか・・
「英語力を活かせるナースの職場」を探ってみましょう。
Contents
看護師の英語力は必要?
私が以前に勤務してたインターナショナルクリニックは、外国の医師の開業。多言語対応だったので、外国の方は多かったですが、、7~8割は日本人。
多くは英語教師としての来日や、企業勤めでの転勤等による滞在中の方でした。
そうした人は、仕事で必要あるいは日本に興味があって「日本語に親しみがある」のですよね。
英語は話せるのがベスト。患者さんの安心につながるのはもちろんですが、日本での医療機関での現状は、看護師の英語力は必ずしも必要ではなく、「あった方がいい」というのが一般的です。
英語力が必要な理由
たとえ日本語に親しみがあっても、外人さんの気持ちになってみたら、異国でのケガや病気は不安ですよね。
痛かったり、高熱が出て異国の病院受診しにきたとしたら、
母国語対応しかできない看護師スタッフ・・
日本人だって、知らない治療や検査の説明はやっぱり不安、異国の人にとってはことのほか不安に違いありません。
日本みたいな日本人だらけの島国って珍しい、だから母国語対応だけで医療が成り立ってるのですよね。けれど、これからは日本から外国の人を受け入れていく時代。
英語を話せることは「医療は平等で誰でも受け入れますよ」という姿勢のひとつ、コミュニケーションにおいて心を開く手段です。
これから求められる、他国の患者さんにも適応できる「対応力」。そのための看護師のひとつのスキルとしての「英語力」が必要になります。
語学力活かして働くには・・
将来的に英語を活かして看護師の仕事をするなら、人種を問わず多くの国の人に対応する力が必要。
語学力と同時に、「違った習慣や文化」を持つことへの理解や「日本と異国との医療との相違」も知っているに越したことはありません。
言語は進化するシステムで一応の対応はできても、コミュニケーションにおいては人工的な手段ではフォローできないから。
異国の方を受け入れるとき本当に必要なのは、お互いの安心と信頼感。英語を話すというより英語を使うことで「患者さんとのいい関係づくり」に活かすこと。
外国での生活体験や異文化間の交流など、実際の場面での経験。そこで話したり感じたりすすることすべてが医療の場でも活きてきます。
語学や留学経験を活かせる職場はあるの?
語学への興味や留学経験があれば、英語を活かしていける職場を考えたいですね。
英語力を活かせる職場
英語をを使う仕事は、「外国人の多く来院する医療機関」、もしくは、「看護師の経験を活かしつつ病院以外」で働く方法の二つ。
病院の外にも目を向けると、英語を使って看護師の経験も活かせる働き方は広がります。主に以下の働き方があります。
≪診療機関での働き方≫
- 外国人患者に積極的に開かれている病院
- 外国人が多く居住または勤務する地域の病院やクリニック
- 渡航を目的とした人対象のトラベルクリニック
- 外国人受け入れにオープンな人間ドッグなどの健診機関
- 外国人受け入れ可能な美容専門の医療機関
≪病院外での働き方≫
- インターナショナルスクール、留学生を受入れる大学の医務室勤務など
- 医療機器メーカー(開発機械や医療器具に関わる仕事)
- 製薬会社(新薬の治験や薬の安全管理に関する仕事)
- 医療コンサルティング会社(医療事業の海外展開)
- 空港やホテル、外資系商社の医務室勤務
- 空港の検疫所(入国時の感染症に対する検疫)
- 商船での仕事(シップナース)
- 海外ボランティア活動 etr…
探せば、色々とあるもの。ですが一般病院での看護師需要に比べると、採用枠が少なく希少な仕事です。
こんな働き方があるなと知った上で、興味のある分野に、いつもアンテナをたてておくとよいでしょう。
例えば、介護用品やコンタクトレンズなどの医療用品の流通において、外国との商品受注を英語でのメール・電話やりとりしたりetr…
医療・健康商材に関わる仕事にまで目を向けると『医療従事者としての経験』を活かしながら英語を使う場はもっと広がりますよ。
英語の看護師求人の需要
訪日外国人の増加で医療機関での英語の必要性は増すばかり。でも実際の仕事探しは、一般の看護師の仕事と比べてどうなのでしょうか?
≪私の仕事探し一コマ≫
英語を活かす仕事探しをして感じたことは、英語を話せる看護師のニーズはあるけれども、採用の優先順位は高くないということです。
診療機関は外国人患者の受け入れを表記する積極的な病院と、受入れはできる又はしない病院の二分化の傾向があります。
後者のような、英語が「あってもいいがなくても困らない状況」の所が多いので実際の採用の優先度はそれ程高くないのです。
ですが、面接を受けて感じたことは、英語が話せることは確実にプラスにとられます。
あなたの強みのひとつと考えれば、実地での英語を通した経験、英語を通して得たものもプラスにして更なる強みにしていけますよ。
仕事探しは情報とタイミング次第です。効率よく探したいのであれば、相談や仕事の情報提供もしてくれる民間の転職サイトに登録しておくにが得策です。
まずは色いろな働き方を知り、あなたの興味から働き方を考えてみて下さいね。
おわりに
最近の医療ツーリズムへの取り組みや、主に労働者不足を補う「外国人受け入れ」の流れからすると、今後は医療においてもグローバル化が求められることは間違いません。
外国人からの医療従事者が増えれば、患者さんとの対応だけでなく、スタッフ間でも異国間のコミュニケーションが必要になる時代もくるでしょう。
看護師にもそれぞれ得意とするところが違います。グローバル化の波が来るに連れ、異国間の対応を得意とする看護師が台頭する日も近いかもしれませんね。
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