「看護師さんって、給料いいよね」なんて言われるけれど、給料に満足している看護師って少ないと感じませんか？仕事は楽でもないし、責任も重い。同じ専門職でもドクターや薬剤師に比べれば本当に低い。
そう、労働対価や同じ分野での職種の給与と比較すると、看護師の仕事の方が割がいいとは思えない、それが多くの看護師の給与に対する見方です。
どうしてそう感じるの？「看護師の給与」他の職種と比べて、実際のところどうなのか気になるところ、では早速みてみましょう。
看護師 給料 割に合わない、安すぎる
Qナースに質問、看護師の給料どう感じてる？
- 給料がいいように見えるのは夜勤があるから
- 専門職だから一般職よりは高め。でもきつい割には見合わない
- 手当で高いだけ。昇給がほとんどない
- 専門職としては低いと思う
- ３ｋなのにそれに伴う手当がない、３kの割に給与は高くない
- 医者や薬剤師との給与の差を考えると低すぎる
- 不規則でストレスの多い仕事、労力のわりに給与は低い．．．etr
ここに見える「看護師の給与が低いと感じる理由」は大きく２つあります。
- 給与が一見高くみえるが、給与額は労働対価に見合っていない。
- 昇給が少ないため長く働いても給与が上がらない。
つまり、「労働と給与が釣り合っていない、割が合わない。昇給もないので一生の給与としては安すぎる」との理由で、給与が低いと感じているのです。
看護師の給料は本当に低い？
実際の看護師の給与は、専門卒の初任給は基本給で20万前後（大卒との差は７千円程度）。これに比べ、一般高専・短大卒では17万（大卒で20万程度）。
又、給与に占める手当（給与以外の所得）の支給額比率では、看護師=11.3%・臨床検査技師=8.6%・大卒一般女子会社員=8.3%・薬剤師=6.6%・キャビンアテンダント=3.7%。他職種と比較した場合、看護師の手当が高いという統計が出ています。
給与＝基本給＋固定手当（基本給以外の支給） 看護師はこの基本給が高く、資格や夜勤など職務に対する手当が充実しているので、一般に勤務する同年代と比較しても20代は高級取り。
ですが昇給額は少ないので、長く働いていく程、他の職種との給与額の差が縮まっていきます。つまり看護師の給与が低いというよりも、そもそも他の職種とは給与体系が違うのです。
客観的に見れば、看護師の給与は昇給は少なくても、基本給が高く手当ての支給率も高いので他と比べて給与が低いということはありません。つまり給与の高い低いは、あなたが労働に対する報酬を高いと感じるか低い感じるか、そのとらえ方によるところが大きいのです。
看護師 給料 低い「割に合わない、安すぎる」と感じる理由
看護師はチームワークの仕事で人間関係は欠かせない。責任は重く、仕事は不規則。基本的にストレスを生じやすい仕事です。人はストレスが多いほど不満を感じるもの。○○なのに、、の気持ちからみると、給与がマイナスに捉えられるのは当たり前ですよね。
同じ労働条件下でも不満が生じなければ、割がわるい、給与が安すぎるとは感じにくいでしょう。逆に不満が大きく、割がわるいと感じるなら、”あなたの仕事に求めるもの” と実際の “働き方” が違っているのかもしれません。
なぜなら、労働と給与が釣り合っていることが、あなたの望む働き方を実現する大事な要因だからです。 色々な看護師の働き方の中から、自分の目的に合った働き方を選択することを考えてみるといいですね。
そうしたら・・・
給与が低くても自然ある南の島の病院に勤務して “休日はアウトドアにスキューバーを楽しむ” なんて考えもありえますよね。給与が低くてもその働き方に魅力を感じる選択であれば割に合わないとは感じないはずです。
逆に長く一つの所で働き高い収入を得たいのであれば、昇給制の確立した私立の病院や企業での仕事が見当に入ります。
給与が高くなくとも安定した収入での働き方を望むなら、公務員での看護師での勤務といったように、あなたの望む労働と収入のバランスになっているかがポイントです。
大事なのは、あなたの看護師として仕事をする価値観。それが、看護師としてのやりがいなのか、給与なのか、それ以外のものなのか、そこから働き方を選択していくことが大切です。
あなたの労働と収入のバランスは
いかがでしたか。今回は、看護師の給与低い、割に合わない、安すぎると思う理由についてみていきました。
労働と収入の不均衡。アンバランスだと＝割が合わないと感じます。仕事には一長一短あるものですが、あなたのバランスのよいと感じる働き方をみつけてみてくださいね。
あなたにとっての割のいい働き方を考える中で、望む理想の仕事がみつかります。
では次回【看護師給与②】で、その働き方についてみていきましょう。
