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看護

【体験談】自衛隊看護師 公務員として働く気になる資格やお給料は?

自衛隊といえば、地震や災害の時かけつけてくれる、厳しい訓練を受け、国の安全と防衛のために働いているといったイメージがありますが、その中での看護師の存在はあまり知られていないのではないでしょうか。

看護師そして自衛官ふたつの顔をもつ「自衛隊看護師」。その働き方は他の看護師とはちょっと違います。

今回は、体験談を通して自衛隊看護師の仕事に触れながら、特別国家公務員として働くメリット・デメリットについてみていきたいと思います。

自衛隊看護師になった理由

自衛隊看護師。かなり特殊ですよね、看護学校に入る時どのくらい目にはいるのでしょうか?でも私の場合は住む町に陸・海・空の駐屯地があり、自衛隊はいつもそこに在る身近な存在でした。

自衛隊看護師になった理由、

それは・・・

  • 自衛隊に抵抗がなかったから

  • 勉強しながら、給与(手当)が支給されるから

  • 看護師は一生の資格だから

実はこの3つ、自衛隊看護師を続けようと思う時とても大事なことなのです。というのも、看護師の学校を辞めていくケースに「看護師になりたくて入った、自衛官になるためじゃない。」「看護師に向かない、辛い」という理由が多いから。

つまり入ってはみたものの、自衛隊に慣れ親しみがなく抵抗があったり、看護師になるという意思を強くもっていないケースでは続けることが難しいという面があります。

 

また、自衛隊看護師の特徴は、自衛官と看護師の役割2つがあるということ。看護学校では、「看護師になるための勉強」と共に「自衛隊員としての法規の勉強や基礎的な体力づくりと訓練」その両方が必要です。

看護学校では、学生ながらも手当として給与が支給されます。看護師と自衛官二足のわらじをはいての学生生活は大変ですが、お給料が出るから頑張れる!というのはあるのです。

自衛隊看護師 気になる資格やお給料は?

応募資格は以下のようになっています。

看護師免許を有し、保健師若しくは助産師免許を有する者(免許取得見込みの者を含む)で、平成29年4月1日現在、下表に該当する者

 

高等学校衛生看護科を卒業し、専門科又は進学課程卒業者

看護師としての経験年数 3.5年以上のもの
年齢 23歳以上36歳未満のもの
上記以外の者(高卒以上) 看護師としての経験年数 2.5年以上のもの
年齢 23歳以上36歳未満のもの

 

応募には看護師免許があれば特別な資格は必要としません。 
試験種目は、筆記試験(小論文)、口述試験及び身体検査となっています。

 

階級・給与

階級/陸曹長 

給与/230,400円(採用時の経験等により決定)

賞与 年2回支給

この他、自衛隊基地などで生活する場合は、家賃や水道・光熱費、食費なども無料。医療費の補助もあり。

 

看護学生の場合

手当 114,300円 賞与 年2回支給。入学金、学費共無料

 

*俸給の月額については法律の改正により改定があります。詳しくは、自衛隊ホームページを参照してください。

 

自衛隊看護師の給与は基本給は一般病院の看護師と大きくは変わりませんが、各種手当等を含めると、給与の総額は一般看護師より高くなる傾向があります。

また階級が上がると昇給し給料が経験と共に上がっていくことを考慮すると、給与面では、安定した給与と昇給の見込める好待遇な条件です

 

【体験談】自衛隊看護師どうだった?

《自衛隊看護師どうだった?》

 

自衛隊病院勤務5年 看護師

 

  • 普段はどういう仕事をするの?

    いつもは配属された自衛隊の地区病院で、通常の看護の仕事をします。その他に、決められた訓練や教育の一貫として指定された学校への入校等がありますよ。

  • 自衛隊病院ってどんなとこ

    来院するのは、自衛隊員とそのご家族が中心。一般の方の来院も可能です。隊員が中心なので、一般の病院に比べると訓練中の負傷やケガ、日常的な体の不調、慢性の病気など軽症の方が多いと思います。

  • 自衛官としての訓練は大変だったか

    普段は病院での勤務になりますが、衛生隊員としての模擬訓練や演習があります。幹部課程に入ると、災害派遣などもあり更に上級の訓練が必要です。

  • 自衛隊の看護師としてのやりがいは

    要請があれば出ていかなければいけない。災害があれば海外派遣などの特殊な勤務もありえる。国を守る指名があると感じます。大変なこともあるけれどもやりがいのある仕事です。

 

自衛隊看護師の仕事は病院勤務が中心で、内容も一般の看護師とそれほど大きな違いはありません。違うのは看護師として働くと共に、自衛隊員であり階級があること。対応するのが基本的に自衛隊員ということです。

病院勤務が主ですが、自衛隊の各部隊に配属されたり、各地区病院への転勤がありえます。

 

自衛隊に入るときには “有事に際には出ていく意思があるか” との事を問われます。やりがいのある仕事であると共に、災害対応など、何かあったときの強い意思を求められるのが自衛隊看護師の仕事です。

 

自衛隊辞める幸せ、辞めない幸せ

自衛隊の特殊性から、自衛隊看護師は魅力を知っていても、そこを目指そうと思う時 “とまどい” を感じることもあると思います。

そんなあなたへ、実際の経験を通して私の感じる「自衛隊看護師を辞めることのメリット、辞めないことのメリット」をお伝えしますね。

 

辞める幸せ

自衛隊看護師という仕事は、特別国家公務員としての恵まれた待遇、学生の時だけでなく、仕事を始めてからもある恵まれた教育環境。災害時には国を守る指名をも合わせもつ、本当にやりがいのある仕事だと思います。

ですが、自衛隊看護師は自衛官という面でやはり特殊です。その分職場も特殊。関わる医療関係者、患者さんもほぼ全員が自衛隊関係者。

 

そこから一歩とびたしたい!という思いが強いほど辞めるときに感じる幸せは大きいものでしょう。どこにいても自分の気持ち次第、確かにそういう面もありますが、一歩外に出てみないと、あるいは中に入ってみないとわからないことがあります。

自衛隊看護師を辞めてよかったことは、辞めて自衛隊の外に出たということよりも、外に出て良くも悪くも自衛隊の中にいることだけでは感じえない色々な経験ができたことです。

 

辞めない幸せ

自衛隊看護師の公務員としての仕事の安定、待遇。辞めたら看護師としてこれ以上恵まれた環境は、他にないかもしれません。

また、自衛隊看護師は国内での災害対応をはじめとして、海外でも活動する機会があります。メンバーとして選ばれれば日本、世界の各地で働くことになるのです。それは他では得られない使命とやりがいのあるチャンス。

災害支援や国連のPKOなどで活躍する自衛隊。有事の際にも働く自衛隊看護師は本当にやりがいある職業そう思います。

 

おわりに

あまり知らない、自衛隊看護師仕事についてお伝えしましたがいかがでしたか?

命に関わる看護の仕事に加え、国と国民を守るという大きな責務を背負っている仕事。とても大変な仕事ですが、その分やりがいを強く感じる魅力ある仕事だと思います。

色々な看護師のカタチのある中で、自衛隊看護師の仕事に触れ、その魅力ある働き方を感じていただけたら嬉しく思います。

 

 


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