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看護師 意外と知らないお金と医療の関係④看護師給料なぜ安定してる?

看護師といえば、給料の安定したイメージがあると思います。

確かに医療はいつでも必要、看護師の賃金は景気の動向にも左右されにくいですし、業績によってボーナスカットというようなことも中なかありませんよね。”長く一生に渡り働ける” という側面からの安定した印象もあるでしょう。

 

ですが一番は、私たちの受ける医療が「保険医療制度」でなりたっているという点が大きいと思います。

診療報酬は病院収入の基礎になるからです。

 

今回は、意外と知らないお金と制度について触れながらながら、看護師の給料なぜ安定してる?のかについてみていきたいと思います。

 

看護師給料の特徴は?

専門職である看護師の給料、一般より高いという印象を持たれるかもしれません。ですが一般社会人の給与と比較した場合ほぼ平均の給与額

一方、女性平均との比較では看護師が大幅に上回ります。看護師は女性が9割を占める職業。看護師は高給取りといったイメージは、女性を比較対象としてみる傾向にあるからでしょう。

 

医療職の中での給与の高さは、医師、薬剤師、保健師、看護師の順に続きます。責任の重さや労働の厳しさを考えると看護師給料は低いとの見方もありますが、上位の職種が大卒、給料と学歴・学位が関係もありますね。

 

看護師の給料の特徴は、

  • 給料の額はほぼ全体の平均値、女性との比較では高い

  • 手当てが手厚いため、基本給が高い

  • 入職時の給料は新社会人では高め

  • 他との比較において、昇給が緩やか

  • 35-39歳で、一般社会人の平均と逆転する

といった点にあります。昇給率は少ないけれども基本給が高い。これが看護師の給料が安定している理由のひとつです。

 

ではその他の理由、看護師収入の基礎となる医療制度についてみてみましょう。

 

看護師給料はなぜ安定している?

医療機関の収入の基礎になるのは診療報酬。

診療報酬は、医療サービスを保険点数にかえて換算し、医療保険から治療費として診療の報酬を受け取るしくみですね。

 

皆が何らかの保険に入らなければいけない「国民皆保険制度」。これにより病気になっても、保険の利用で誰もが治療を受けやすい、医療機関の経営も守られている。病院の収入から支払われる看護師の給料も、医療制度のしくみにより安定を得ているとも言えます。

 

とはいえ、医療費は増え続け今後も財政を圧迫する見込み。2年に1度の見直しが定められている、病院の収入に直結する診療報酬の改定

改定により医療機関の方針も変われば、看護師の働き方や給料にも少なからず関係するものです。

 

団塊世代が後期高齢者となる2025年、医療費はピークに達するとの予測。医療政策を目的とした診療報酬の改定、将来を予測しての診療報酬の改定のねらいは?

《改定の概要》

  • 急性期医療(7:1看護)を減らす

  • 地域に密着した医療への意向

  • 退院支援を推進、在宅復帰率を目指す(退院調整→退院支援加算)

といった点が主なところ。自宅へかえす医療、病院での治療から在宅への医療にシフトさせる政策と受け取れます。7:1施設基準の要件(重症患者の割合)が厳しくなるなどの対策は、病棟にも少なからず影響を及ぼします。

 

医療制度は看護師の働き方や給料にも影響を与えるのです

 

意外と知らないお金と医療の関係

看護師の収入のしくみ。

同じように働いていても、収入が異なるのは働く医療機関の母体の違いによります。勤務先によりそれぞれ給料の「算定基準」があるためです。

国公立、私立の病院、大学系の法人、個人経営の場合、、と母体の違いでそれぞれ異なる経営状況。経営の方針に応じて給料の算定方法も変わりますよね。

 

そこで、同じような仕事の内容でも、医療機関により看護師の給料に差が応じることになるのです。

 

《給料に差がでる要因》

  • 医療機関の母体の違い

  • 地域差(地域の物価水準や医療ニーズの違い)

  • 民間か公的機関か

  • 医療分野による違い

といった点があげられます。

 

医療機関の方針に応じて異なる給料の給料の算定基準。算定基準の違いは、扱う診療分野や自由診療or保険診療をメインとして扱う診療機関かによっても違いがでます。

収入を生む手段を持ち、経営に余裕のある診療機関では、役職に対する固定手当、勤務地や勤務時間、特別な仕事等に対する変動手当、業績に応じた特別賞与など手当ての充実も考えられるでしょう。

 

まとめ

診療報酬が改定されて病院の収入が圧迫されたら?

お給料が止まってしまう?!・・こともある、その可能性を知っておくことは大事だと思います。

 

看護師が患者さんと接する場面では、お金を介して直接ケアすることはありません。そこがお金を抜きにして患者さんと向き合える看護のよさ。

ですがお金のことを知ることもまた、自身の労働の対価としての価値や収入がどこからきているのか経営を知り、積極的に仕事に関わることにつながると思います。

 

団塊の世代が後期高齢者となる2025年以降、ますます増える医療のニーズ。

その大事な担い手である看護師が、仕事にやりがいを感じ、収入の面からも魅力的な職業と感じれるようになることを期待したいものですね。

 

 

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