本音と建前とはよく言ったもので、看護師を辞めたいとき、円満に辞めるのにはコツがあります。
早く辞めたい、でもうそはつきたくない...、そうですよね。
でも、正直に言ったことで、辞めたいのにすぐ辞められなかったり、冷たい言葉を受けたり、、。そこに力を注いで疲れてしまっては、身も心も持ちません。
退職理由は、辞めるというゴールをセットするため、にあるもの。
お互い嫌な思いをしない円満退職を願うなら「本音=感情」を秘めた「建前=態度」であっていいのです。大切なのは、自分のことだけを一方的に主張するのではなく、相手の希望も聞いてほどよい落とし所を見つけること。
退職理由はお互い納得のいく理論的なもの と考えれば、気持ちを楽にして、退職の理由を上手に伝えられますよ。
では伝え方のコツ、みてみましょう。
Contents
看護師辞めたい、退職理由そのコツは?
辞めたい!意を決して心から伝えても、受け入れてもらえないことがあります。それはどんな場合?どんな風に切り返されてしまうのでしょうか?
《辞められないケース例》
意を決した決断なのに、時に甘く、心に刺さり心が揺らいでしまうこんな言葉も。
- 本当にそれがあなたにできるの?
- あなたにはまだ早い
- まだ看護師のこと、よく知らないでしょう?
- 周りのことも考えてみて
- あなたがいなくなると困る
- あなたは必要な存在だから、、etr…
辞める理由は、こんな風に言わせない、相手を納得させるものでなくてはなりません。
そのポイントは二つ
- 一般的に通じる理由/世間一般で、「それならしょうがないね」、と受け入れられる理由
- 納得できる理由/辞める意向に、本人の行動がともなっていること。その意向が今の環境では望めないこと
では、その退職理由について次で詳しくみてみましょう。
教えて!うそつかずに円満退職する理由と伝え方
円満退職する理由
<退職理由は、年代により、同じものにかたよる傾向があります。
就職後~20代後半/シングル世代、仕事にまだ迷いや不安のある時期
仕事のストレス(辛い、辞めたい、向かない)
大学に進学
海外へ留学(ワーキングホリデーなど)
30歳前後/ライフイベントが重なる時、中堅~仕事の転換を考える時
キャリアアップ
結婚、出産
育児など家庭を重視した働き方の転換
40歳前後/家庭だけではなく、親の介護など必要な諸事情が出てくる時
家庭の事情(家族や介護の事情)
40代後半以降/体力の衰えなど加齢に伴う変化、退職後の事も意識し始める時期
家庭の事情(親の介護)
年齢・退職を考えての働き方や生き方の転換(第2の人生)
この中でも、年齢と共に誰もが共通してもつ一般的な事情は、退職理由として受け入れられやすいです。実際には、この他にも”仕事を辞めたい”色々な理由がありますよね。
ではどんな理由が受け入れられやすく、どんな理由ではダメなのかをみてみましょう。
○ OK、受入れられる
- 家庭の事情(両親の看病などやむ負えない家族の事情など)
- 遠方への引っ越し(通いずらい場所)
- 自分の身体のこと(持病や体調の崩れ、長期のストレス、体力の衰えなど)
- 結婚、出産、育児(結婚して家庭に入る、子育てが育児に専念など本人の決意)
△ 裏付けるものがあればOK
- キャリアアップのための転職、進学、留学など
- 看護師としての働き方、働く職域をかえる
- 別の分野への転職、第2の人生など、方向の転換
× 説得の余地あり
- 労働条件に関する不満(給与や休暇、勤務内容・体制など)
- 仕事をする上での悩み
- 仕事の適性(向く、向かない)
どうですか?受け入れにくい理由は、納得しにくい理由。むしろ”なんとかしてほしい” 要求にきこえることも。ですが、その背景やあなたの行動など裏付けるものがあれば大丈夫。
「他の分野の仕事をしたい」という理由だけでは弱くても、今の環境ではそれが望めない、それがかなう場所が他にある、そう具体的に示すことが納得につながります。
正直あなたが “ただ辞めたいだけ” であっても、その先のビジョンについて考えてみてはどうでしょう。将来のことを考えての退職。行動が先、理由は後付けであってもいいのです。
普段からの上司とのコミュニケーションも大事ですね。興味あること等に触れておけば、納得が早いはず。何にしても、行動の伴った主張は受け入れられやすいですよね。
円満退職の伝え方
本心で話して上手くいくのが一番いいわけですが、結果を導くには、正直に感情を明かすより、理にかなう理由であることがポイント!
心にもない嘘をつくということではなく、あなたの本音を、相手の立場になって、納得いくカタチにおきかえてあげればいいのです。
ー相手の立場に立った伝え方がほしい結果を導くー
退職の伝え方は、相手の立場も考えた、納得しやすい理由であることが大切です。
退職理由よりも辞めるタイミングが重要なことも
スムーズに円満退職をするためには、退職理由も大切ですが、退職を伝えるタイミングも重要です。
法的には、退職は2週間前の告知が必要。ですが入社時の労働契約書には、各々の規定が示されているので確認が必要です。一般には1か月前となっています。
一か月前で大丈夫なケースもあると思いますが、大事なのは職場の状況に合わせたタイミングを知ることです。
円満退社は、「あなたがいなくなったあとを考えてあるか」がポイント。あなたの仕事の上でのポジションや人員の状況などを考えての、よいタイミングがありますよね。
チームワークでの仕事を考えて、あなたのできるベストなタイミングで辞めることを意識すれば、円満な退職につながります。
おわりに
ここまで読んでいただき、いかがでしたか?
うそではなく、あなたの本意を「相手の納得いくカタチ」にする、それが円満退社へとつながること、感じていただけたかと思います。
ですがこれ、仕事への考え方に影響しています。一歩外へ目を向ければ「転職」は当たり前、仕事は先ず自分のため、家庭のため、そして社会のためが基本の姿勢。自分の本意を示して転職するのです。
これからは、看護師の働き方も変わっていくのではないでしょうか。
もっと自分本意で自由でいい、そんな働き方がきっとある。私はそう思っています。